専門医による
高度な不妊治療で
妊娠率を高める

治療周期

胚評価

胚評価は培養日数に応じた評価を行います。

分割期~桑実胚期(培養2~4日目)胚の評価

分割期胚は割球数とフラグメントの程度、割球の均一性を評価します。順調な分割速度(割球数)で、フラグメントはより少なく、割球の大きさは均一である方が良い胚と判断されます。培養4日目では桑実胚(多数の細胞)からコンパクション(分割した細胞が融合し1つの塊となった状態)が望ましい形態です。

割球数評価(分割スピード)培養1日目では受精の確認を行います。受精卵は分割を繰り返し成長していきます。
割球数評価
フラグメントフラグメントとは核分裂を伴わず、細胞質のみが分裂して生じた断片で、着床の妨げとなることが分かっていますが、発生原因は完全には明らかとなっていません。

フラグメント

割球の均一性分割期胚の割球の大きさを評価します。

割球の均一性

胚盤胞期(培養4~7日目)胚の評価

胚盤胞は胚盤胞の形態と、内細胞塊(胎児になる細胞)、栄養外胚葉(胎盤になる細胞)を評価します。栄養外胚葉は均一で細胞数が多いほど、内細胞塊は細胞が密で塊をなしているほど良いと判断します。

~2020年1月より、胚盤胞評価の表記方法が変わります~

世界的な基準へ準拠するため、胚盤胞の評価はすべて「ガードナー分類」で表記します。表記方法が変わりますが、胚の評価方法自体は変わりません。以下は従来までの表記方法とガードナー分類との対応表になります。治療の際には参考にしてください。

~対応表~

胚盤胞の形態胚盤胞は2種類の細胞で構成されており、外側に並ぶ平たい細胞(栄養外胚葉TE)は胎盤となり、内部にある細胞の塊(内細胞塊ICM)は胎児となります。 胚盤胞はその中でさらに形態が分かれており、次のように進みます。
内細胞塊(胎児になる細胞)・栄養外胚葉(胎盤になる細胞)の評価

内細胞塊と栄養外胚葉の2つをそれぞれABC(Aが一番良い)の3段階評価で行います。

評価別成績(移植あたり)

 

 

受精卵(胚)培養

受精卵(胚)と受精不明確の卵は、胚移植または凍結を行うために培養を行います。

培養器(インキュベーター)
培養器(インキュベーター)

胚発生

AH (Assisted Hatching: 透明帯孵化補助)

人工的に透明帯の一部を薄く、または開口し孵化(ハッチング)を補助する操作です。当院ではレーザー照射により行っています。

適応透明帯肥厚、高齢、反復不成功例、凍結融解胚
AH (Assisted Hatching: 透明帯孵化補助)

AH