まず、肥満という症状があれば体重を減らすことです。体重を減らすだけで妊娠することもあります。一般に目標体重は、BMI (Body Mass Index)25未満まで減量が望ましいとされています。
若年の未婚の女性の場合、ホルモン療法で月経のみ来るようにする低用量ピル療法やカウフマン療法を行いますが、無排卵の不妊症であれば積極的に排卵誘発剤を用います。また、漢方薬の温経湯も効果があると言われています。
まず、肥満という症状があれば体重を減らすことです。体重を減らすだけで妊娠することもあります。一般に目標体重は、BMI (Body Mass Index)25未満まで減量が望ましいとされています。
若年の未婚の女性の場合、ホルモン療法で月経のみ来るようにする低用量ピル療法やカウフマン療法を行いますが、無排卵の不妊症であれば積極的に排卵誘発剤を用います。また、漢方薬の温経湯も効果があると言われています。
多嚢胞性卵巣は通常、家族性に見られるため、遺伝的なもののようです。多嚢胞性卵巣からどのようにして多嚢胞性卵巣症候群になっていくのか詳しいことはあまりよくわかっていません。最も重要なのは体重の増加と関係があるらしいということです。多嚢胞性卵巣は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンに感受性が強く、肥満の女性は痩せている女性よりもインスリンの分泌が多いことから、たまたま多嚢胞性卵巣を持って生まれた女性が太ると卵巣にとって悪い方向へ向かうと考えられます。
多嚢胞性卵巣とは、単に卵巣の形態を指すものです。2007年の日本産科婦人科学会の診断基準では、以下のすべて基準を満たすものを多嚢胞性卵巣症候群(Poly Cystic Ovarian Syndrome:PCOS)と呼びます。
多嚢胞性卵巣とはある特別な形態をもつ卵巣のことです。卵巣の表面は多くの小さい嚢胞で覆われていて、嚢胞の間の組織(間質)は増殖しています。嚢胞の連なりが真珠のネックレスのように見えるのでネックレスサインと呼ぶこともあります。この多嚢胞性卵巣自体は特に問題はありません。若い女性の20%に見られたという報告もあるくらいです。しかし、これに排卵障害などの症状が出てくると多嚢胞性卵巣症候群といって治療の対象になります。