チラージン

甲状腺ホルモン剤で潜在性甲状腺機能低下症や橋本病(甲状腺自己抗体陽性)に甲状腺ホルモン補充療法剤として使用される。甲状腺機能低下は流産の軽減や、児の発育障害や知能発育に影響するため妊娠前・妊娠初期はチラージンを服用しTSH(甲状腺刺激ホルモン)を2.5μU/ml以下に維持することが妊娠に関するガイドラインですすめられている。

超音波検査

周波数の高い音波を臓器に発信してその反射波をコンピューターで画像化する医療機器を使って調べる検査。卵胞の成長、排卵時期、内膜の状態など目的によって多用されている。子宮筋腫、卵巣腫瘍などの診断にも用いられる。

着床前診断

胚移植をする前に多くの場合、胚盤胞まで胚を発育させ、胎盤になる栄養外胚葉の細胞を取り出し、遺伝子の異常がないかを調べること。日本での実施には、非常に多くの制約がある。

  • PGS(着床前遺伝子スクリーニング)
    受精卵の染色体の数の異常(異数体)がないかを調べる方法。
  • PGD(着床前遺伝子診断)
    特定の遺伝子異常の有無を診断する。特定遺伝子疾患の素因のある場合が適応となる。

着床

卵管膨大部で受精した受精卵は、分割を繰り返して桑実胚となり、さらに胞胚になって子宮内膜に侵入する。こうして、受精卵と母体の間に生物的な結合が成立した状態を着床という。